がんばります福島県農業!二本松農園ブログ

全国の皆様の応援をいただきながら風評被害と戦っています。~「助けたい」が経済を支えようとしています。~

福島県と東京とのつながり

二本松農園の齊藤です。
今日から7月、夏がやってこようとしています。
3月11日の震災の日は、地震が起きて、その直後に雪が降り、津波に襲われてずぶぬれの人にさらに雪・・神様はこれほどまでに過酷な試練を被災地に与えるのか・・と私は思いました。
あれから3ケ月半、季節は夏。どんなに被災地の生活が非日常的になっていても、季節は自然はいつもの年のように回っています。
私の経験から言えば、この3ケ月半のできごとは、たぶん10年間かかっても経験できないようなことをいっぺんに経験させていただいた感じです。
まず、インターネットにより福島県野菜等をお買い求めいただいた方は、今日現在で全国4500名、お送りした野菜等の延べ個数は7000個を超えました。
一口に7000個と言っても、流通など経験したことのない二本松農園にとっては、とてつもない数です。お買い求めいただく方は、福島県を応援していただく方ばかり、決して失礼があってはいけないとの緊張の連続でした。スタッフもなれない業務ながら、受注、県内農家への連絡、問い合わせへの対応等一生懸命対応してくれました。
もちろんこのインターネットでの販売は今も続いているのですが、最近は企業ぐるみでの応援買いが増えており、この場合ネットのシステムを通らないで電話で入ってきますので、
見積、各農家への発注タイミング、イベント前に必ず野菜を到着させるための宅配業者との調整等・・実はこれも非常に緊張を要する作業となります。
マスコミ対応。これまで、当農園の活動は日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビ、NHK等数多くの番組やニュースで全国放送をいただきました。一般的に農家はマスコミの取材を敬遠する場合もあるのですが、私は福島県の特に農業の現状を広く全国の皆様に知っていただくには、やはりマスコミの力は大きいと思っておりますので、依頼があった場合はすべて対応させていただくこととしています。ただし、取材を受ける場合、私のコンセプトがあります。それは、もちろん「真実」を報道していただくことです。福島県のおかれている現状をつぶさに伝えていただきたいと思います。取材いただくマスコミ各社もこれを理解してくれ、取材後も情報交換をさせていただいている例も多くあります。
全国放送がされるとどんな事が起きるかといいますと、その瞬間、インターネットによる注文が非常に増えます。これによって県内農家の売り上げもあがることになります。
また、もう何十年も会っていなかった昔の友人などと再びめぐり会える事がよくあります。
3日前も30年ぶりの友人と東京神田でお茶してきました。たぶん、テレビの放送がなかったなら一生このようなことはなかったと思っています。
さらに、テレビを見た方から、はげましのメール、ビジネスでの連携のお話しなどが舞い込んできます。しかし、これら数多くのお話の中で、自分が今目指すものと本当に連携できる内容なのかどうかは、良く見定める必要があります。これが一番難しいところです。
これはイベントへのお誘いにも共通しているところもあります。前にも当ブログで書いたことがありますが、ご好意でのお誘いであっても、こちらとしては、手間と仕入れをかけ臨むことになりますので、赤字が予想される場合は、お断りせざるを得ません。相手はご好意で誘っていただいていますので、このお断りの仕方には非常に頭をいためます。
しかし、結局のところ、4月下旬以降、数多くの東京での販売イベントに参加させていただきました。赤坂、川崎、八重洲、調布、新宿・・。正直、交通費等を考えると赤字のケースが多いのですが、なぜ、私がこれらイベントにも積極的に参加しているかというと「数多くの人に出会える」からです。福島県農家にとって、今、首都圏の方々と結びつきを深めるというのは非常に大切な事であると私は思っています。なぜなら、福島県が置かれている今の困難な状況は残念ながらあと何年も続くと予想されるからです。
福島県の置かれている状況は、実は人類史上でもまれにみる特殊な状況です。時がある程度すぎれば解決される・・そのような単純なものではないと思っています。
それほど、今回の問題は福島県にとって根が深いものです。このような中で福島県が存続していくためには、福島県の経済をこれまで支えてくれ、そして今後も支えていただかなくてはならない「首都圏」に対して、そのふところに飛び込んでいく必要があります。
また、今日一日、私のワゴン車で吉祥寺、調布、港区におじゃまし、野菜の販売を行ってきました。吉祥寺・調布はキリストの修道院や教会です。徐々にその場所に修道院の関係者だけでなく、一般の方も聞きつけて買いにきてくれるようになってきました。特に調布の修道院では、時間が終わって帰ろうとしていた時、ネットでいつもお買い求めいただいている女性の方が「ここで販売しているとネットで見て来ました」ということで炎天下の下自転車で15分かけて来てお買い求めいただきました。私にとってまったく未知の地ながら、こうして、販売する場所を貸してくれ、そして、まだ会ったこともないのに、わざわざ自転車で来ていただける・・世の中にはこんなにもすばらしい人がいるんだと分かっただけでも、ここ3ケ月の苦労が消えました。
また、午後からは港区におじゃましました。
高齢者在宅介護の方が、「港区のうちの場所なら、やがてたくさんの方が福島県野菜を買っていただけるようになるのでは・・」というお話からでした。お伺いしてみると、介護センターの職員の方皆さんで暖かく迎えてくれ、道行く人も「福島県を応援しなくちゃ」ということで、2時間の間にワゴン車の野菜と福島市産サクランボはほとんど売れてしまいました。見上げれば、30階建てのマンションが立ち並ぶ高層住宅街!なぜ、福島県農家の私が今こんな都心で野菜を販売できているのか、そして今後にもつなげていけるのか、
夢を見ているようでした。
「販売ボランティア」との出会いも貴重でありがたいことばかりです。現在、東京での販売イベントの時、ほとんどのタイミングでボランティアの応援をいただいております。前のブログでも書きましたが、これらボランティアの方には共通しているのは、知的で前向きな女性の方であるということです。よくもこれだけすばらしい方が集まってくるもんだと、私が感心するのもへんですが・・これも夢を見ているようです。
最後に先週の日曜日に行っていただいた調布JC主催の「福島県応援物産展」も超感動でした。調布市民の方が実に多く集まってくださり、トラックいっぱいお持ちした福島県野菜は約2時間で完売状態でした。3カ月もかけてJCの方に準備していただき、調布駅前でのビラ配りまでやっていただいたとのことでした。巨大イベントゆえ、その調整は大変であったことは想像できます。イベント責任者のT様は当日、あまりの疲労で、足を引きずっておられました。また、T様は、新宿駅西口のイベントにも来てくださり、さくらんぼの販売を一生懸命手伝ってくださいました。
このように、今、私、いや「がんばろう福島、農業者等の会」は実にたくさんの方々に支えられていることを実感しています。
インターネットでのお買い上げのお客様、販売ボランティア、応援企業・団体、そしてマスコミ各位・・・。
震災から3月半、どれだけの人と出会え、応援いただいたことか。
ただ、感傷に浸っている余裕も今ないことも事実です。
福島県農業の現状は、観光客の減により、特に果樹農家や道の駅に野菜を出していた農家が非常に厳しい状況にあります。全体的にも厳しい状況は残念ながら変わってはいません。7月に入り夏野菜も多くなってきました。私の力など微力ですが、ここ2カ月間での東京への飛び込み販売により、東京の消費者の方が今何を求めていらっしゃるかが少しずつ分かってきました。これまでの点の活動を線で結びつけ、何とか、福島県と東京との結節点を広げてまいります。
「助けたいが、経済を支えようとしている。」
この言葉を胸に今後も東京で炎のように活動してまいります。
今後とも応援よろしくお願いします。

平成23年7月1日、川崎のホテルより

(がんばろう福島、農業者等の会(事務局、二本松農園)齊藤登)

☆ここ10日間の写真を掲載させていただきます。

23年6月26日 調布JC主催「福島県応援物産展」より

1

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IMG_0115.jpg

販売ボランティア
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  1. 2011/07/01(金) 23:44:05|
  2. 震災
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<福島県野菜の販売イベントの予定(7月中) | ホーム | 被災地支援きゅうり「カトリック塩釜教会」へ発送1回目>>

コメント

はじめまして。
失礼を承知でお伺いしたいのですが、販売されているものは、汚染ゼロですか?基準値以下ですか?
宮城県人ですが、子供へは宮城産や福島産は食べさせたくないと思うのが母の想いです。
検査は出荷の度に行ってらっしゃるのでしょうか?
とても心配です。
  1. 2011/07/05(火) 19:05:19 |
  2. URL |
  3. 母として #-
  4. [ 編集 ]

県のモニタリング結果を3月からずっと見ると
現状は不検出で落ち着いていると思います

果実はちょっと出てますね
静岡のお茶といい、作物によって付着しやすいしにくいのバラつきがあるんですね

東京都区内ですが、チェーンの八百屋に福島のきゅうり いんげん スナップえんどう普通にありました
  1. 2011/07/08(金) 12:49:36 |
  2. URL |
  3. msk #NscJhb76
  4. [ 編集 ]

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    【福島県】里山ガーデンファーム 二本松農園 代表 齊藤登

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