がんばります福島県農業!二本松農園ブログ

全国の皆様の応援をいただきながら風評被害と戦っています。~「助けたい」が経済を支えようとしています。~

福島県農業と放射能の関係が良く分かる本「放射能に克つ農の営み~ふくしまから希望の復興へ~」【ネットで購入できます!】

二本松農園は、NPO福島県有機農業ネットワークと一緒に活動していますが、
この程、震災後における、当ネットワークの活動を中心にまとめた本が出版されました。
福島県農業が震災後、特に第一原発事故によりどのような影響を受けてきたか、どのように向き合ってきたか、
そして今後への展望。これを読めば、福島県農業の現状と苦悩が良く分かります。
風評被害に対応するため、福島県内30の農家が協力して運営し、新鮮野菜などを販売しているWEBサイト
「里山ガーデンファームWEB直販」
http://www.nihonmatsu-farm.com/
でもご購入ができるようにしました。
ぜひ、新鮮野菜とともにご購入ください。
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放射能に克つ農の営み
―ふくしまから希望の復興へ

菅野正寿・長谷川浩編著
四六判/288ページ
本体価格1900円+税
2012年3月/2刷

ISBN-10: 4861870917
ISBN-13: 978-4861870910


福島の米や野菜は本当に危険なのか?
土と故郷を愛する農業者を支えなくてよいのか?

報道では伝えられない現状を明らかにし、福島の住民・農業者に寄り添いながら
第一次談業の復興によって脱原発社会を実現する。



<目次>

プロローグ 「土の力」に導かれ、ふくしまで農の道が見えてきた……中島紀一

第1章 耕して放射能と闘ってきた農家たち
 1 耕してこそ農民――ゆうきの里の復興……菅野正寿
 2 放射能はほとんど米に移行しなかった
      ――原発事故一年目の作付け結果と放射能対策……伊藤俊彦
 3 土の力が私たちの道を拓いた
      ――耕すことで見つけだした希望……飯塚里恵子
 4 土地から引き離された農民の苦悩
      ――根本洸一さんと杉内清繁さんの取り組み……石井圭一
 5 85歳の老農は田んぼで放射能を抑え込んだ
      ――安川昭雄さんの取り組み……中島紀一
 6 100㎞離れた会津から新たな関係性をつくる……浅見彰宏

第2章 農の営みで放射能に克つ……野中昌法
 1 農の営みと真の文明
 2 農業を継続しながら復興をめざす
 3 核実験が農地に及ぼした影響への調査から学ぶ
 4 土の力が米への移行を抑えた
 5 ロータリー耕などの技術による畑の低減対策
 6 森林の落ち葉の利用は可能か
 7 除染から営農継続による復興へ

第3章 市民による放射能の「見える化」を農の復興につなげる……長谷川浩
 1 市民放射能測定所が生まれた
 2 用語と測定の基礎
 3 放射能の「見える化」の意義
 4 汚染度が低かった福島県産農産物
 5 福島とベラルーシの農産物汚染の比較
 6 そもそも土の中はどうなっているのか
 7 今後の放射能汚染対策

第4章 農と都市の連携の力
 1 首都圏で福島県農産物を売る……齊藤 登
 2 応援します! 福島県農産物……阿部直実
 3 ふくしまの有機農家との交流から、もう一歩進む……黒田かをり
 5 地域住民と大学の連携……小松知未・小山良太

第5章 有機農業が創る持続可能な時代……長谷川浩・菅野正寿
 1 持続可能でない日本
 2 21世紀は大変動の時代
 3 これから発生するリスク
 4 日本にも持続的な社会はあった
 5 有機農業が拓く世界
 6 有機農業が創る持続可能な時代
 7 ふくしま発、持続可能な社会への提言

エピローグ 原発と対峙する復興の幕開け……大江正章

〈資料〉原発事故以降の福島県の農業にかかわるおもなできごと



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<執筆者紹介>

菅野正寿(すげの・せいじ)【第1章1・第5章】
1958年、福島県生まれ。福島県二本松市東和在住。あぶくま高原遊雲の里ファーム主宰、福島県有機農業ネットワーク代表、ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会特産理事。共著=『脱原発社会を創る30人の提言』(コモンズ、2011年)。

長谷川浩(はせがわ・ひろし)【第3章・第5章】
1960年、岐阜県生まれ。福島市在住。日本有機農業学会副会長、福島県有機農業ネットワーク理事、元市民放射能測定所理事。共著=『有機農業研究年報1~8』(コモンズ、2001~2008年)。

中島紀一(なかじま・きいち)【プロローグ・第1章5】
1947年、埼玉県生まれ。茨城県石岡市在住。茨城大学農学部教授、元日本有機農業学会会長。主著=『食べものと農業はおカネだけでは測れない』(コモンズ、2004年)、『有機農業の技術と考え方』(編著、コモンズ、2010年)、『有機農業政策と農の再生――新たな農本の地平へ』(コモンズ、2011年)。

伊藤俊彦(いとう・としひこ)【第1章2】
1957年、福島県生まれ。福島県須賀川市在住。(株)ジェイラップ代表取締役。

飯塚里恵子(いいづか・りえこ)【第1章3】
1980年、千葉県生まれ。千葉県旭市在住。茨城大学農学部研究員。

石井圭一(いしい・けいいち)【第1章4】
1965年、東京都生まれ。宮城県仙台市在住。東北大学大学院農学研究科准教授。主著=『フランス農政における地域と環境』(農山漁村文化協会、2002年)、『自然資源経済論入門2――農林水産業の再生を考える』(共著、中央経済社、2010年)。

浅見彰宏(あさみ・あきひろ)【第1章6】
1969年、千葉県生まれ。福島県喜多方市山都町在住。ひぐらし農園主宰・福島県有機農業ネットワーク理事。

野中昌法(のなか・まさのり)【第2章】
1953年、栃木県生まれ。新潟市在住。新潟大学自然科学系教授。共著=『農業有用微生物――その利用と展望』(養賢堂、1990年)、『四日市学――未来をひらく環境学へ』(風媒社、2005年)。

齊藤登(さいとう・のぼる)【第4章1】
1959年、福島県生まれ。福島県二本松市在住。二本松農園主宰・福島県有機農業ネットワーク事務局長。

阿部直実(あべ・なおみ)【第4章2】
1967年、神奈川県生まれ。神奈川県藤沢市在住。主婦。

黒田かをり(くろだ・かをり)【第4章3】
1958年、神奈川県生まれ。東京都目黒区在住。CSOネットワーク事務局長・理事。共著=『社会的責任の時代―― 企業・市民社会・国連のシナジー』(東信堂、2008年)、『これからのSR――社会的責任から社会的信頼へ』社会的責任向上のためのNPO/NGOネットワーク、2010年。

戎谷徹也(えびすだに・てつや)【第4章4】
1955年、徳島県生生まれ。埼玉県飯能市在住。(株)大地を守る会事業戦略部・放射能対策特命担当。共著=『地球大学講義録――3・11後のソーシャルデザイン』(日本経済新聞出版、2011年)。

小松知未(こまつ・ともみ)【第4章5】
1983年、岩手県生まれ。福島市在住。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター復興計画部門産業復興支援担当特任助教。

小山良太(こやま・りょうた)【第4章5】
1974年、東京都生まれ。福島市在住。福島大学経済経営学類准教授・福島大学うつくしまふくしま未来支援センター復興計画部門産業復興支援担当マネージャー。主著=『競走馬産業の形成と協同組合』(日本経済評論社、2004年)、『あすの地域論』(共編著、八朔社、2008年)。

大江正章(おおえ・ただあき)【エピローグ】
1957年、神奈川県生まれ。東京都練馬区在住。コモンズ代表・アジア太平洋資料センター代表理事。主著=『農業という仕事――食と環境を守る』(岩波書店、2001年)、『地域の力――食・農・まちづくり』(岩波書店、2008年)。



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<書評>

 日本史上、最悪の原発事故から1年。除染が各地で進められているが、いまだ放射能汚染の実態は解明されていない。そのため福島県の米や野菜類は危険という言説が巷には溢れている。だが、福島の有機農業生産者たちの必死の努力によって農産物への放射能移行は大幅に低下してきているという。
 本書は、その事実を全5章で紹介。例えば、第1章は原発事故の絶望から生産者たちがどのように立ち上がり、耕すことで放射能の農産物への移行を抑え、地域を再建しようとしているかをレポート。第2章、第3章では、その営農を支える研究者たちが現状を正確に紹介し、どのようなメカニズムが働いているのかを明らかにした。(『ガバナンス』12年4月号より)

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 東京電力福島第1原子力発電所の事故による農地汚染。非難するかとどまるか、作付けするかしないか。福島県の有機農業生産者たちの葛藤と取り組みをメーンに描いた。支援者の活動、研究者らによる放射性物質の分かりやすい解説も加わる。5章構成で内容を収録し、当事者となった農家の決意の記録だけでなく、放射性物質に対処する際の参考情報も提供する。
 第1章の「耕して放射能と闘ってきた農家たち」に全ページの3分の1を割く。故郷に踏みとどまり、国の推奨に先駆けて、放射性セシウムの吸収抑制のためのカリウム施用に取り組んだ農家が自ら記録した。計測機器を使って放射線量を調べ上げた結果、白米は検出基準以下。今するべきことをいち早く見定める決断力と行動力が伝わる。
 一方、土地を離れた農家も、県内の避難先で狭いながらも畑を探して野菜を作る。長年培った技術で無農薬で育てた野菜は味が良く、近所で評判だ。農家はお礼の気持ちを込めて「いつでも畑から採っていいよ」と声を掛ける。
 記録はもちろん怒りや不安と無縁ではない。原発事故から1ヶ月後に有機農業の仲間が集まった会合では、田畑が汚染された苦悩が報告された。「悔しさと涙のにじむ集会である。同時に、私はこう思った。このネットワークの会合を定期的にもって、お互いの心に寄り添い励まし合い、情報を共有していこう」。揺れる気持ちを抱きつつも、希望の灯をともし続けようという意気込みがうかがえる。
 あまりに多くの問題が起きた1年。何が明らかになり、何が解決されていないのか。整理に役立つ1冊だ。(『日本農業新聞』12年4月22日より)



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  1. 2012/07/06(金) 17:10:35|
  2. 震災
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