お米は、1俵が60kgだということは皆さんご存知だと思います。しかし、60kgは持ち運ぶにはあまりにも重いので、現在ではその半分の30kgの袋に入れて、検査や流通に回すことが多いのです。
福島県では、放射能に関する安全性をより確保するため、なんと、今年とれた福島県産の新米を、この30kg単位の袋で全部放射能検査する体制を整えました。全部ですよ全部!
平成23年度の農林水産省の統計によれば、福島県の水田作付面積は、64,400ha、10a当たり約55kgの収穫量がありますので、福島県全体で採れるお米は、35万トンになります。
35万トンは30kgの袋に換算すると、1,166万袋。全袋検査は、1袋あたり検査時間が約15秒と言われていますので、もし、1台の検査機で測定した場合、5年半かかることになります。もちろん、今回は、数百台の検査機械で検査しますので、そんなにはかかりませんが、予想では、福島県産の新米の検査がすべて終わるのは今年の12月末になってしまうと言われています。これでは「新米」でなくなってしまいますよね。それだけ、福島県農業の放射能に関する戦いは大変だということです。
もちろん、収穫された新米から順次全袋検査を行っていますので、既に、検査を終えて、新米として販売を開始したものもあります。
がんばろう福島、農業者の会(二本松農園)の
web直販のサイトでも、この全袋検査を終えた農家さんの新米の販売を、今、開始しました!
http://www.nihonmatsu-farm.com/福島県本宮市の「ごとうファーム(御稲プライマル)」の新米コシヒカリです。ごとうファームは、全部の水稲栽培面積が30ha近くもある大規模な水稲農家で、平成20年には、この農家の水田で宮中行事「新嘗祭献納」が行われたほど、おいしくて安全なお米を作っていることで有名です。
新米には、ごとうファームのパンフレットはもちろん、放射能測定結果、全袋検査の説明等の資料も入れて発送するとのことですので、全国の消費者の方々に安心してお召し上がりいただくことはもちろん、福島県農業がこんなにも努力して安全性を確保しているということを、お友達や親戚のみなさんなどにお伝えいただく「ギフト」としても最適かと思います。ぜひ、WEBショップからのご利用をお願いいたします。
ごとうファームが、新米発送の際同封する全袋検査の資料は、次の
WEBページにも載せてみました。http://www.farm-n.jp/zen/gotou.htm放射能全袋検査の様子。




今日は、10月12日。福島県は今日も晴天で稲刈り日和です。
二本松農園でも、今日も稲刈り。全体の半分くらいまで来ました。
今年は、夏の晴天にも恵まれ、おいしくたくさん育ちました。
二本松農園産のコシヒカリも「全袋検査」を行い、来週あたりからWEB販売できそうです。
東京への直接販売の際もお持ちすることにしています。
みなさん、全袋検査を行った福島県のお米を召し上がりながら、福島県農家を思ってあげてください。
2012年10月12日
二本松農園代表 齊藤登
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- 2012/10/12(金) 06:54:01|
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